シューズのオーバープロネーション対策の弊害?
ランニングでアシックスのGT-2000を履くようになってくるぶしが痛くなったという話の続きです。
あれから1週間ほど経つのですが、やっぱりGT-1000だとOKでGT-2000だと1分も経たないうちに痛くなってしまいます。
インソールを変えればひょっとして変わるかなと思って以前のシューズに使っていたスーパーフィートというインソールを使ってみたのですが、ほぼ変わらずでした。やっぱりGT-2000は足に合わないようです。
今回、GT-1000とGT-2000を交互に履いて感じたのは
- 踵のホールド感の差
- 踵の不安定感の差
でした。この2点から痛みがでた原因を考えてみます。
目次
踵まわりのホールド感
踵のホールド感というかフィット感はGT-2000のほうが良かったです。
GT-2000の方が口周辺のクッションが厚いからそう感じるのかもしれません。また、GT-1000は1年ほど履いているのでフィット感少ないと言うよりヘタってきているという表現の方が正確なような気がします。
これは新品どうしで比べないとフェアでは無いですね。
あと、踵の部分には中に硬い芯が入っているのですが、その芯の外側部分はGT-2000の方がGT-1000より内側に倒れ込んでいるように感じました。少しの差なので、製造上の個体差なのか、設計上の違いかわかりませんが、これが悪さをしている可能性があります。
踵の不安定感
最近のアシックスのミッドレンジのシューズはすべて踵の外側がジェル(下の写真の赤い半透明な部分)がむっきだしで柔らかく、内側は硬く作られています。
これはオーバープロネーションといって、着地の時の足のアーチが潰れて踵が内側に倒れ現象を防ぐためだと思います。内と外で非対称なのは
- 着地時に内側は硬くしたい
- でも衝撃は吸収したい
という2つの矛盾する要素を両立させるためなのでしょう。でもこの構造ってどうなのでしょうね?
オーバープロネーションは足首の内側にある三角靱帯や後傾骨筋などのふくらはぎ内側の筋肉に強いストレスを与えます。ですからランニングの時にはなるべく抑えた方がよいです。
ただ、オーバープロネーションになる根本的な原因は足裏のアーチが落ちることですから、それをシューズのアウトソールの軟らかさを非対称にして無理矢理抑えるのは果たして正しいアプローチなのか疑問ではあります。
シューズフィッティングで学んだことですが、正しいサイズのシューズを正しく履けばシューズがアーチをしっかりサポートしてくれます。そうするとわざわざアウトソールに不自然な細工をしなくてもオーバープロネーションになりにくい状態にすることができると思うのですが・・・
痛くなった原因は・・・
で、本題に戻りますが、GT-2000のソールだとオーバープロネーションでない人にとってはシューズの内外でクッション性が違うため、少しバランスを崩すとアンダープロネーションといって足が外側に倒れ込みやすくなります。もしそうなると、くるぶし外側の踵腓靱帯や長・短腓骨筋にとてもストレスがかかる状態になります。
ちょうど痛みがでるのもこのあたり・・・
思い当たることと言えば、この1ヶ月ほどミッドフット着地を強く意識したために足首の動きがぎこちなくなっており、たまに着地の時に体重が足の外側に逃げるような感覚がありました。
GT-1000だと内外が均等なクッションだから問題無かったのが、GT-2000の非対称なクッションだと一気に悪化してしまった可能性があります。シューズを変えると収まるのもそこが原因のような気がしてきました。
そうすると、ミッドフット着地を意識してフォームがおかしくなっていることの方が問題だと思うので、そこを修正していく必要がありそうです。
とはいえ、恐らく今回の件で少し痛めたと思われる踵腓靱帯の保護という観点から、当分は踵のクッションが非対称なシューズは避けたいところ。
でもそうすると最近のアシックスのトレーニングに使えるシューズはみんなこの非対称なクッションになってるから、全部ダメかも??
以前はいていたGT-1000の旧モデルが欲しいところですが、3年前のモデルはさすがにもう手に入りそうにありません。 アシックスから他のメーカに浮気するしかないですかねぇ・・・
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