筋肉の基礎知識2〜骨格筋の役割と構造
骨格筋の役割
ここからは一番私たちがなじみ深い骨格筋(横紋筋)についてさらに詳しく見ていきたいと思います。以下筋肉と書いたら骨格筋のことです。
人体には約400の骨格筋があり体重の約1/2を占めています。
骨格筋の役割は以下のようになります。
- 骨格(関節)の運動
- 収縮によって熱を発生して体温を上げる
- 収縮によって静脈・リンパ管を圧迫して還流を促進する(筋ポンプ)
これを見ると分かるように筋肉は単に身体を動かすだけでなく、体液の循環、体温の維持など人が生きていくために非常に重要な役割を持つ器官だと言うことが分かると思います。
筋肉に問題があると様々な症状が出るのも納得できますね。
骨格筋の構造
筋肉は筋細胞と呼ばれる細長い繊維状の細胞が集まって出来ています。
この細胞を筋繊維とも呼びます。
この筋繊維は1本ずつ筋内膜と呼ばれる膜で包まれそれが多数集まったものを筋束と呼びます。
筋束の外側は筋周膜につつまれてひとまとまりになっています。
この筋束がさらに集まって筋上膜に包まれて1つの筋肉になります。
膜が沢山出て来ましたが全てを総称して筋膜と呼びます。
もう少し詳しく書くと下記のようになります。
- 筋内膜
筋細胞それぞれの周囲にある繊細な結合組織 - 筋周膜
筋繊維を束ねる疎な結合組織で弾力に富み、その中に神経や血管が入り込んでおのおのに筋繊維に分布する - 筋上膜
解剖学で対象になる筋膜。筋全体を包む丈夫な膜
まぁ、筋肉の構造はいくつもの房に分かれているミカンみたいなイメージですね。
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