ぎっくり腰
目次
1.ぎっくり腰とは?
ちょっとした動作で突然腰に激痛が走る急性の腰痛のことを「ぎっくり腰」といいます。西洋では「魔女の一撃」なんていう洒落た(?)名前が付いていますが医学的には「急性腰痛症」といわれています。 また、「腰椎ねんざ」ということもあるようです。
一般的には重いものを持ち上げたときになるというイメージがありますが、実際には…
床に落ちたものを拾おうとかがんだ時
くしゃみをした時
呼ばれて後ろを振り返ったとき
など日常の何気ない動作でぎっくり腰になってしまいます。
症状としてはとにかく痛くつらいもので鋭い痛みがあります。
ここでは自分で行う対処法・普段から気をつけておくべき生活習慣、施術法などについて説明してきます。
2.ぎっくり腰の原因と施術
西洋医学的にはぎっくり腰のハッキリとした原因は解明されていません。
椎間関節のねんざ
腰周辺の筋肉の損傷
椎間板の亀裂
などの説があります。
しかし、カイロプラクティック医学では
「長時間の同じ姿勢や普段の生活で腰に疲労がたまり骨盤の仙腸関節や腰椎の椎間関節が動きにくくなっている時に、無理に動こうとして腰周辺の筋肉群が損傷・炎症を起こすため」
と考えます。
実際には腰周辺の筋肉が過剰に緊張してガチガチになります。おそらくこれは患部を守ろうという防御反応だと思います。
そこで理楽整体でのぎっくり腰へのアプローチは、
ガチガチの筋肉の弛緩
仙腸関節の調整
アイシング
といった流れで行われ、施術後に動ける状態へともっていきます。
ただし、一回で完治はまず無理とお考えください。基本的には続けて何回か来ていただく必要があります。
3.ぎっくり腰の対処方法
一番早い解決法は適切な施術院に行くことがですがなかなかそうはいきません。
そこであなた自信で出来る対処法を簡単に説明しておきます。
一言で言うと
「楽な姿勢で患部をとにかく冷やす!」
です。
ぎっくり腰になると必ず患部に炎症が起こります。炎症は腫れと発痛物質の分泌を促します。これを抑えることを最優先しましょう。
アイシングの具体的な手順ですが、
- 冷凍庫の氷を水にいったん通してビニール袋に少量の水とともに入れる
(凍傷を防ぐのが目的です。0℃以下の氷だと凍傷になってしまいます) - 漏れないように口を固く縛って患部(痛い部分)に15~20分あてる
患部が急激に冷え次のような状態になっていく。
冷たい→ピリピリ焼けるような感覚→(我慢する)→感覚が麻痺してくる
※ 途中、大丈夫かなと思うほどピリピリしますが我慢してください。 - 1時間ぐらい休憩して、まだズキズキする痛みがあればまた冷やす。
以下それの繰り返し。
どの程度繰り返すかは人それぞれです。1回でかなり良くなる人もいれば数日かかる人もいます。あなたの体の状態を見ながら続けてみてください。
またアイシングするときは最も痛みが少ない楽な姿勢で安静にしてください。
痛い側を上にして横になり、膝を曲げているのがよい場合が多いです。
うつぶせになる場合はへその下辺りに枕やクッションを入れてあげると楽になりまが立ち上がりにくくなるので気をつけてください。
ちなみに保冷剤を使う場合はタイプによります。
まず、冷えて固くなるタイプは患部に密着できないので効果が低いです。
また、0℃以下にまで冷えてしまうタイプは凍傷をおこす危険があるので、使う場合は濡れたタオルで巻くなど凍傷対策をしっかりしてください。
それから、入浴したり湿布剤を貼ったりすることは避けましょう。
患部の血行が良くなってしまい、そのときは神経が鈍感になり痛みが減りますが、炎症が拡がってしまうからです。
あと、立ち上がる時は一気に立とうとはせず、ゆっくりと動いてください。
また、歩けるようになったら積極的に歩いて体を動かしましょう。
その方が回復が早いです。
動けるようになったらお近くの整体院などで骨盤の状態を見てもらうことをお勧めします。
4.ぎっくり腰の予防について
どんなことに気をつけて日常生活すればよいのか?
腰周辺の柔軟性が低下していることが大きな原因ですので月並みですが適度な運動や適切なストレッチをするなどして体の後ろ側の筋肉(腰方形筋、大腰筋、脊柱起立筋、大臀筋、中臀筋などの臀部筋群、ハムストリングなど)をしっかりとメンテナンスしておくということです。
それと姿勢。
ぎっくり腰になる人は腰椎の前湾が少ないというデータもあるようなので普段からの姿勢にも気をつけましょう。
また、ぎっくり腰になる前に腰部に違和感を感じることも多いようなので常に自分の体に対して気を遣うことも重要ですね。
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