低反発枕の是非
少し間からテンピュールなど低反発素材を使った枕やマットなどが流行始めました。
名前の通り素材の反発力が低いので押さえられ形にキレイになじむことが特徴です。
首や背中のカーブにぴったり反った形になり、うたい文句は
「からだの形に自然にフィットして重さが均一に支えられるので長時間同じ姿勢でもカラダに優しい」
という感じです。
体にかかる圧力が均等に分散されるので長時間同じ姿勢を取るには確かに良さそうです。
ですが、そもそも長時間同じ姿勢というのが実はくせ者です。
人間は本来寝ている間に寝返りをうって身体を動かすことにより、昼の生活でこったりゆがみを起こした身体をリセットしています。
無意識にからだのゆがみを取ろうと色々なポーズを取るのです。
子供は良く寝返りを打ちますよね。そして大人になると段々と寝返りをうたなくなってきます。
そして寝返りを全く打たない人は・・・死んだ人ですよね。
話が逸れましたが、寝返りはそれほど重要な体の生理的反応です
ところがカラダにフィットしたマットや枕だとその寝返りをうつ行為を妨げることになります。安定しすぎるという感じでしょうか。
動くためには適度に不安定な方がよいです。
ですから、健康な人ほど低反発ではなくカラダが動きやすい固いマットや枕の上で寝るべきでしょう。下手にこういった枕を使うと逆に肩こりになったり首がおかしくなったりする場合があります(実際そういう方もいらっしゃいます)
ただし、体に何らかの障害があってうまく動けない人には低反発素材のマットや枕は有効でしょう。
逆に、そういう枕やマットの方が調子がいいという方はからだが自然にゆがみをリセットできない状態にあると言えます。
念のため首や肩を専門医に見てもらった方がよいかもしれません。
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