交感神経と副交感神経
自律神経というのは一つではなくて実は2つに分ける事ができます。
1つは交感神経、もう1つは副交感神経と呼ばれます。
その役割を簡単に説明していきますね。
★交感神経
体をアクティブな状態にする。
瞳孔の拡大、心拍数の増加、血圧の上昇、胃腸の抑制など
★副交感神経
体をリラックスした状態にする。
瞳孔の収縮、心拍数の減少、血圧の下降、胃腸の促進など
例えば、猛獣に襲われて逃げるか闘うかしなければならない場合、交感神経が優位になり体を動かすのに都合が良い状態になります。
一方で、ご飯を食べて満腹になると、今度は副交感神経が優位になり内臓の働きがアップして消化に都合の良い状態になります。
このように交感神経と副交感神経はお互いに相反する働きがあります、状況に応じて適切に両者のバランスを変えることで、人間は様々な状況に適応して生きていくことができるのです。
野生動物の日常生活を考えると、のんびりゴロゴロしていたり草を食べたりしている時間がほとんどで、天敵に襲われて逃げるというようなストレスの高い時間はとても少ないし、あったとしても短時間で終わります。
このことから副交感神経が優位な時間の方が圧倒的に多いと考えられますね。そして、人も含めた動物はそれで都合が良いように進化してきたと予想されます。
ところが現代の人間社会はどうでしょうか?
朝から晩まで仕事でストレスでいっぱい、交感神経が優位になりっぱなしです。副交感神経が優位になるのんびりできるのは休日だけ…
野生動物の生活とまるっきり逆ですね。
そりゃぁ、そんな日が続けば体の何処かがおかしくなりますよ。そんなふうに進化してきてませんから。
うつ病とよばれる病気が増えだしたのもここに大きな原因があると思います。
とはいえ、野生に戻るわけにはいきませんから私たちはこの極度なストレス社会のなかを力強く生きていかなければなりません。
そのためには、もう少し自律神経について詳しくなっておくべきです。そうすれば対策をいろいろと考えられますからね。
今回は自律神経は2種類あってバランスが大切ということを書きましたが、実はバランスだけではダメです。そのことを次回に書いていきます。
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