骨盤の前傾でよくある姿勢
「骨盤の前傾と姿勢」で背骨にもたれかかるクセがあるから平背になりやすいと書きました。
この姿勢の人は結構多いです。この姿勢を取るとお腹を突き出した出腹姿勢にもなりやすいです。
さて、脊柱は後ろに反りすぎないように前縦靱帯という強力な靱帯と椎骨にあるストッパー形状(棘突起など)で保護されています。
これは言い換えると筋力を使わなくてもある限度以上は反らないということです。
本来脊柱のS字カーブはバランスをうまく取れば筋力をそれほど使わなくても体重をささえられますが長時間同じ姿勢ではやはり疲れてきます。
その時に右の図のようにお腹を突き出し、上半身の重心を後ろ寄りに移動すると脊柱(特に腰椎付近)の反りが大きくなり靱帯と椎骨のストッパーが働く領域までいきます。
そうすると脊柱(特に腰椎付近)にもたれかかる形で上半身を支えることが出来ます。
これって腰周辺が結構楽です(笑)
胸を張って背筋も伸びているように見えるので見た目も悪くありません。
ただし、その舞台裏では不自然な姿勢で何とか2本足で立とうと首・肩周辺や太腿前面の筋肉などが密かに頑張っているわけです。
そうしてそれが積もり積もって首・肩こりや腰痛へと結びついてきます。
本当に楽な姿勢というのは筋力をあまり使わずにバランス良く立っている状態です。
胸を張った姿勢が良い姿勢という勘違いから良い姿勢を取ろうと力が入って疲れてしまい、このような骨に頼った姿勢になってしまう場合が多いように感じます。
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