活元運動を体験!
先日、クラニオセイクラル・セラピーの勉強会に参加してきたのですが、そこで初めて活元運動とよばれるものを体験してしまいました。
と書いても普通の人には意味不明ですよね…
まず、クラニオセイクラル・セラピーというのは日本語だと「頭蓋仙骨療法」と呼ばれ、頭蓋骨〜背骨〜仙骨(背骨の一番最後、骨盤の一部です)の動きを改善することでいろいろな症状を和らげようとする手技です。
子育てしたことのある人ならわかると思いますが、頭蓋骨は赤ちゃんの頃はバラバラで成長するにつれて癒合して固まります。
普通は固まったら大きな一つの骨になると思いますが、実は完全に癒合せず、わずかですが一定のリズムで呼吸のように動いています。これはアメリカの大学の研究でも証明されていることなのでトンデモ理論ではありません。
何のために動いているかというと、それは脳脊髄液を循環させるためです。脳脊髄液は、脳と脊髄をくるっと包み込んでいるくも膜と軟膜の間を満たしている液体です。
この脳脊髄液の循環が妨げられると心身に異常がでると言われており、それを整える方法がクラニオセイクラルというわけです。
非常にやわらかいタッチでさわる施術で何をされているんだろう?と感じるぐらいのものですが、自律神経が参っている人への有効なアプローチということもあり前から勉強したいと思っていました。
で、その実技を参加者同士で練習していたのですが、僕が股関節への施術を受けていると左腰が急に痙攣したように勝手に縮みだしました。痙攣と行っても痛いわけではなく、伸びをするみたいな感じで心地よい収縮感。
その動きに逆らわず脱力していると今度は反対側の腰が同じようにギュ〜と縮みだし、腰を左右に振るような運動を始めたんです。
「始めたんです」って人ごとのようですが(笑)、本当に僕の意識とは独立して勝手に腰の筋肉が縮んだりゆるんだりをくり返す状態でした。
しばらく放っておくと今度は左の肩甲骨や腕が同じように勝手に動き出し、何やら肩回し体操のような動きを始めました。
これまた、ここち良い不思議な感覚です。
自分の意識で強制的に停めることもできましたが、すこし意識を外すとまた勝手に動き出そうとする状態。
講師の先生に聞くと、「これは活元運動だね」と言うことでした。
「活元運動」というのは野口整体という古くからある整体で呼ばれている運動ですが、からだの無意識の動き(自働運動)の事です。
例えば、あくびやくしゃみは意識とば独立して体が勝手に動きますよね。あと寝ている時の寝返りとか。
それと同じで、体のゆがみを解消しようと体が無意識に行う動きの一種のようです。確かに僕は左側の腰と肩が調子悪いのでそれを解消したかったのかもしれません。
本来、活元運動を引き出すには一定の手順が必要らしいのですが、今回クラニオセイクラルの講習でからだの緊張がゆるんだことで、どういうわけか活元運動が引き出されたようです。
それだけからだの状態が悪いのかもしれませんね・・・
こうして文章に書いただけだと何やら怪しいスピリチュアルな雰囲気になってしまいますが、僕はバリバリの理系なのでそういうのは全然信じていません。
しかしながら、論理的に考えても体が自律的にゆがみを直そうと動き出すのはそんなにおかしな話ではないかと思います。呼吸なんかも普段は意識外で勝手に体が動いていますからね。
なにはともあれ人体に神秘に触れたような不思議な経験でした。
あとはこれをいつでも再現できるようにあれば自分で自分の治療ができるようになるかも!?
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