心拍数と寿命の関係
生まれたときから死ぬまで休まずに動き続ける心臓。本当に働き者ですね。普段の生活でも運動したり、緊張すると心臓の鼓動がバクバクと激しくなるので意識することも多いと思います。
スポーツの世界では10年ぐらい前からハートレートトレーニング、つまり心拍数を指標としたトレーニングがかなり一般的になってきました。僕自身、トレーニングに心拍計を使うようになって10年以上になります。
これは、運動時に使える精度の良い心拍計が手軽に手にはいるようになってきたことが大きな要因なのかなと思います。
運動中に心拍数をみると体にどの程度の負荷がかかっているのかを客観的に知ることが出来ます。また、起床時の心拍数を継続指定記録しておくと体の疲労具合などをしるバロメーターにもなります。
さて、ここではその心拍数と寿命というものについて話をしてみたいと思います。
このテーマについては、名古屋大学医学部第一内科の林博史氏と言う人が面白い論文を発表しています。
簡単に要約すると
「寿命の短いネズミのような小動物は心臓の拍動が非常に速く、長寿命のウマやゾウは遅い」という体重・心拍数と寿命の関係の数式は、大体人間にも当てはまる」
という内容です。
それによると哺乳類では動物の種類によらず一生の心拍数は安静時で15億拍、活動を考慮すると20~23億拍。
このことから次のような計算が出来ます。
寿命(分)=20~23億(拍)÷1分当たりの心拍数
分だとわかりにくいのでもう少し式をいじると
4376÷脈拍数/分=だいたいの寿命(年)
という関係が導かれ、寿命は心拍数に反比例することが分かっているそうです。
つまり、一分間の心拍数が速い人ほど寿命が短いというわけです。
もちろん例外は多々あると思いますが一つに指標にはなるようです。
一般的には安静時、1分間に60~100拍が正常だそうです。
そうると一般的な寿命は44歳~73歳なんてことになってしまいますね。
ちなみに僕の安静時心拍数は40弱なので約110年生きられることになります。
でも…安静時心拍数40弱を維持する為には
トレーニング=心拍数を上げる
ことを継続して行う必要があります。
有酸素運動を継続して行うと全身の毛細血管の発達・心臓の肥大(心室の容量が大きくなる)により一回の鼓動で流れる血液の量が増えるので少ない心拍でもよくなるようです。
ただ、トレーニングするときには心拍数は当然かなり上がります。そうするとトータルで見た場合の心拍数は運動習慣の無い人よりも増えてしまうかもしれませんね。
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