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2008.01.23. 2018.08.09.

腰椎分離症・すべり症

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ここでは、腰椎分離症・すべり症についてお話しします。

目次

どんな状態?

腰椎の状態によって3つに分けることが出来ます。

  • 分離症→腰椎の一部が分離してしまった状態
  • すべり症→腰椎が前方へずれた状態
  • 分離すべり症→分離して前方へずれた状態

前方にずれた腰椎の名称によって第?腰椎すべり症とか分離症と表現します。

腰椎分離症・すべり症の図

症状

もっとも多い症状は腰痛ですが

「この痛みだったらすべり症・分離症です!」

と呼べるほど特徴的な症状はありません。
立ち仕事で痛くなる、体を反らせると痛みが強くなるなどがありますがこれは一般的な腰痛の症状とも重なります。
ですので腰痛で整形外科などに行ってレントゲンやMRIなどを撮ってみて初めて分かる場合がほとんどです。

原因は?

原因としては、腰を反らし過ぎ(腰椎の過前湾)の状態で腰に大きな負担をかけた場合に発生する事が多いです。

簡単に言えば、腰を反らすことが多いスポーツをしている人によく見られます。

例えばランナーの場合、腰を反らした方が速く走りやすくなります(黒人選手の走り方などを想像してみてください)。

またスポーツをしない人でも普段の日常生活で過度に腰を反らしすぎの生活をしている場合もこの症状が起こる可能性が高くなります。

この腰を反らした状態がなぜ悪いかというと、下図を見てください。

分離症・すべり症の原因説明図

上半身の体重は腰椎の部分でこのようにA,Bの二つの方向の力にわかれます。
そうすると腰を反らせるとAの方向の力がドンドンと大きくなることが直感的に分かると思います。

この時Aの方向の力に耐えて腰椎が前に滑っていかないようにストッパーの役目をしているのが椎弓の部分と腰周辺の靱帯達です。

激しい運動や生活習慣でA方向に大きな力が繰り返し加わるといわゆる疲労骨折のような状態になって分離症になったり、ずれたりしてしまうわけです。

さて、分離したものやずれた腰椎はもう何ともならないのか?
腰痛とは永遠に付き合うわなければならないのか?

回復の可能性と痛みについて

まず、結論から言うと腰痛と分離症・すべり症は別問題です。
分離症・すべり症になっていても全く腰痛にならない人もいますからね。

つまり腰痛は日常の姿勢や生活習慣が与える影響の方がずっと大きいわけです。

ですので分離症・すべり症と診断されても

「正常な人よりも腰痛が起こりやすい状態なんだ」

ぐらいに思っておいた方がよいです。

腰痛はもう治らないと悲観的になる必要はありません!

実際、分離症に関してはコルセットや腰椎バンドなどでで固めるなどして安静にしても、

「運が良ければくっつくかもしれない」

という程度の効果しかないので骨がくっつくことはあまり期待しない方がよいし、気にする必要もないでしょう(骨折してすぐの場合はくっつく可能性が高いようです。)

それよりも腰を反らした姿勢を矯正してあげることが回復への近道です。

適切な施術と生活習慣の改善、この二つを根気よく続けていけば快方に向かっていきます。

日頃気をつけること

さて、気をつける姿勢ですが腰を反らしすぎないと言っても猫背にしろというわけではありません。
腰にある程度のそりがあることは正常ですからね。

分離症・すべり症にならないための姿勢私が診たことのある腰椎分離症の患者さんの場合、かかと荷重で体の重心が後ろ寄りの人が多いです。右図の“かかと寄り”の姿勢です。

この姿勢だと上半身の体重が腰椎を前にすべらせる方向にかかりやすくなり、結果として腰椎に大きな負担がかかります。

逆にいうと腰椎が頑張る代わりに背筋はあまり頑張らなくてもよくなります。
背骨で上半身の体重を支える感じになります。

ですので、この姿勢の方が楽と感じる人も多いと思います。

ところがこの状態で走ったり激しい運動をするとその衝撃を腰椎がダイレクトにうけることになってしまい、最終的に疲労骨折して分離症になったりすべり症になったりしてしまうわけです。

ではどうするのか?
ポイントは2つ

1.あまり腰を反らしすぎないように意識する
※感覚としては背骨に体重を預けすぎないようにします。

2.足にかかる荷重のバランスを意識する。
※くるぶし部分に重心位置をもってくるようにします。

このポイントを意識すれば自然とよい姿勢に調整されていきます。

とはいえ、痛みがあれば信頼できる治療家に姿勢を一度しっかりと確認してもらうことをお勧めします。

院長 院長 整体師の知恵袋 腰・背中
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