自律神経のバランスー4つのパターン
前回は自律神経はバランスと活性度の2つが大切ということを書きました。
そのバランスと活性度の組み合わせで自律神経の活動は4つのパターンに分けることができます。
- 交感神経も副交感神経も高い
- 交感神経が高く、副交感神経が(極端に)低い
- 交感神経が低く、副交感神経が(極端に)高い
- 交感神経も副交感神経も引く
では各パターンは私たちの体にどのような形になって表れるのか見ていきましょう。
まず、1番のどちらも高い場合。
これはもっとも心身の状態が良好な状態です。もてる力を最大限発揮できるといっても良いでしょう。常にこの状態を保つことが理想になります。
逆に4番のどちらも低い場合は、とても疲れやすく気力もない状態です。
良い状態とは言いがたいですが、バランスは良いので健康状態という視点から見ると悪くはありません。
「どこも悪くないけど疲れやすい」という時がこれに当たります。
一方で、2番と3番はバランスが大きく崩れているので健康とはいえない状態になります。
具体的には、2番の交感神経が優位すぎる状態が続くと体のあちこちに不調が現れ、病気になってしまいます。
逆に3番の副交感神経が優位すぎるといわゆるうつ病の状態になります。
いかがでしょう?
このパターン分けからいうと、うつ病の方は副交感神経が高いことになります。
でもうつ病になる人は仕事などで高いストレスを長期間受けた人ですよね。高いストレスは交感神経を優位にさせます。そう考えると矛盾しているような気がするかもしれません。
でもこれは矛盾ではなく、そういう方はうつ病になる直前までは2番の交感神経が高すぎる状態だったはずです。ところが、ある日ストレスが限界を超えてしまい交感神経がシャットダウンすることでバランスが一気に逆転し副交感神経優位のうつ病になってしまうわけです。
そういう意味では過剰なストレスを受け続けた最終段階が3番の状態といえるわけで、もっとも重症な状態と言えるかもしれません。
こうなる前に何らかの対策をうっていく必要があります。
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