立っていると腰・脚がしびれてくる患者さん
今回は立っていると腰・脚にシビレが出る患者さんの話。
最初に症状を効いた時はヘルニアを疑いましたが、SLRなどの検査をしても問題なし。
股関節をチェックすると内旋が全然できないので梨状筋がかなり固まっていることが予想できました。梨状筋の下には(人によっては梨状筋を貫通して)坐骨神経が通っています。ですので梨状筋がカチコチになると坐骨神経に影響を及ぼすことが多いんですね。これを梨状筋症候群と呼びますが、坐骨神経痛とよばれる症状はこれが原因の場合が多いです。
加えて、この患者さんは中臀筋にトリガーポイントがあり、こちらもまた怪しい。中臀筋のトリガーポイントは関連痛がお尻〜足の裏に掛けてでますからね。
さらに、気になったのは腰椎の前湾が全くないこと。これは椎間板に負担を掛けますし、後縦靱帯にも過度の緊張を強います。腰椎周辺が固まればそこからでている坐骨神経にも影響が出てもおかしくありません。
上記の3つを改善する方針で施術は進めていきました。
トリガーポイントと梨状筋を弛めることに関しては2〜3回の施術でほぼOKと感じたのですが、症状の改善はイマイチ。ということでその後は腰椎の前湾改善に注力することにしました。
施術プラス腰を反らすエクササイズ、いわゆるマッケンジーエクササイズをかなりしっかりやってもらいました。
そうすると5回目に来院した時には腰にだるさが出るだけとなり、6回目で症状はほぼなくなりめでたく卒業となりました。
やはり腰椎の前湾は大切だなと改めて感じた症例でした。
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